長嶋茂雄氏の文化勲章

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10月26日長嶋茂雄氏85歳が文化勲章を受章すると政府の発表がありました。

スポーツ界からは水泳の故古橋広之氏に続いて二人目の受賞です。

おめでとうございます。

長嶋さんは1936年2月20日生まれ、千葉県立佐倉第一高等学校へ。

1958年に立教大学から巨人に入り、翌年の天覧試合で劇的なサヨナラホームランを打ちました。

戦後の高度成長期に日本を代表するスーパースターとして、プロ野球読売巨人軍で活躍し球史を盛り上げました。

皆様も白黒のビデオでご覧になったことでしょう。

これを含みプロ野球が生んだ国民的ヒーローとなって、「ミスター・プロ野球」と呼ばれました。

引退時の「我が巨人軍は永久に不滅です」の言葉が耳に残っている方も多いと思います。

引退後は2度にわたり巨人の監督を務め、リーグ優勝5回、日本一に2回導いています。

また代表監督として2004年のアテネ五輪出場に尽力するなど球界発展に大きく貢献をしました。

球界から初めての受賞に本人は「本当にうれしい、何とも言えない気持ちでいっぱい」と感無量の様子でした。

2013年には巨人を大リーグのヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏と一緒に国民栄誉賞も受賞しています。

野球界のみならず日本のスポーツも全体的に盛り上がっていくことを願っていました。

2020の東京五輪では開会式の聖火リレーに参加しています。

脳梗塞を患った影響で右半身にマヒが残っていますが、「自分の足で聖火をつなぎました、スポーツの祭典が二度も日本でやれたことは素晴らしい」とスポーツへの熱い思いを語っていました。

現役時代にONコンビとして黄金時代を築いたソフトバンク球団会長王貞治さんも「長嶋さんの受賞には誰も文句はないんじゃないかな、日本中の人が喜んでくれる」と祝福をしていました。

斎藤惇コミッショナーも「華のあるプレーで大人も子供も魅了し、プロ野球を夢中にさせました。私共としても大きな喜びです」と受賞を歓迎していました。

この他の文化勲章受賞は今年ノーベル物理学賞にきまった

気象学の真鍋淑量郎氏(90)

洋画の絹谷幸二(78)

歌舞伎の尾上菊五郎(79)

分子生物学の岡崎恒子氏(88)

短歌の岡野弘彦氏

文化人類学の川田順造氏(87)

数学の森重文氏(70)

バレエの牧阿佐美氏(87)。牧氏は同月死去しています。

文化功労者には同時選出の真鍋氏や、文化人類学の石毛直道氏(83)、俳優・歌手の加山雄三氏(84)ら21人が選ばれています。

文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は都内のホテルで行われます。

受賞が決まった本人は辛かった過去や頑張り抜いた自分を振り返っていることでしょう。

改めておめでとうございます。心よりお喜びを申し上げます。

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